パウロの奇行

道 お知らせ

2023年11月12日(日)礼拝(聖書箇所:使徒20:13〜27)

聖書:
紀元57年頃、マケドニア、アカイア地方での活動を終えたパウロは、アジアのトロアスに7日間滞在し、そこからエルサレムへの帰途につきます。
そのとき、トロアスから南へ32キロほどに位置するアソスに移動する際、パウロは陸路から、ルカやテモテたちは海路からと二手に分かれるのです。
そして、アソスで合流して後、ミティレネ、サモス、ミレトスと、3日間で目まぐるしく移動したのでした。
しかも、アジアで時間を取られないようにと、エペソに立ち寄らなかったのです。

ところがパウロは、ミレトスから使いを送り、エペソから長老たちを呼び寄せ別れを告げるのです。
パウロのこの奇妙な行動は、聖霊によってエルサレム帰還に強く導かれていたからであって、確実に神様に従おうとする意図があったからだと思われます。

トロアスでユテコの転落事故があったように、私たちには悪魔どころか眠気にさえ誘惑されてしまう弱さがあります。
だからといって、神に従うことに怠惰であって良いというものでもありません。
パウロが、与えられた任務を完了できたと証するように、私たちも不完全ながらも、与えられた人生の任務が完了する、喜びある明日をキリストと共に目指すことが大切なのです。

イエスは酸いぶどう酒を受けると、「完了した」と言われた。そして、頭を垂れて霊をお渡しになった。(ヨハネ19:30)

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