水夫たちの失望と希望

船と錨 礼拝

2024年7月7日(日)礼拝(聖書箇所:使徒27:27〜40)

聖書から:
紀元59年頃、パウロが乗船していた船はローマに向かう途中、ユーラクロンという暴風に襲われ、何日ものあいだ海上を漂流していました。
14日目の夜、水深を測ってみたところ、船は次第にどこかの陸地に近づいていることが分かったのです。
そこで船が座礁しないよう、船尾から錨を吊り降ろしたのです。
すると水夫たちが小舟を降ろし、逃亡を図ったのです。

座礁に伴う生命の危険を恐れたのかもしれません。
しかし、船はまだ大嵐の海上にあって、そこを小舟で逃亡するのは無謀です。
パウロの指摘を受けた兵士は、網を切って小舟を捨てたのでした。

次にパウロは、神様の指針を取り次ぎ、船はどこかの島に辿り着くこと、この嵐の中で誰も生命を落とさないことを告げ、食事を取るよう勧めたのです。
人々は神様の指針に元気づけられ、食事をし、そして麦を捨てて船をさらに軽くしたのです。
実に人々の心は、食料よりも神様に期待する思いで満ちていたのです。

やがて砂浜のある入り江を見つけ、船をそこに向けたのです。
迷いの嵐に悩んだとしても、神様とその御言葉に信頼してこそ、確実な救いに至ることができるのです。

イエスは彼らに言われた。「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしてあげよう。」
彼らはすぐに網を捨ててイエスに従った。(マタイ4:19-20)

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